くじゅう 17サミッター達成!

Mountain

2026年3月21日 くじゅう連山(大分県)
限界突破!1dayくじゅう17サミッツにチャレンジ

(距離23.5km、消費カロリー4321kcal)

くじゅう4回目にして再び17サミッターに挑戦!

「1dayくじゅう17サミッツ」とは、大分県のくじゅう連山にある標高1,700mを超える峰々を、一日で全て登頂するという、非常にハードで達成感のある登山チャレンジのことです。

もともとは、九州の登山愛好家の間で「標高1,700m以上の主要な山(9座)」を巡る企画として広まりましたが、現在は三俣山の複数のピークなどを含めて11座として挑戦するスタイルが、より完璧を目指す「健脚の証」として定着しています。

前回は悪天候(濃霧と雨)や積雪で5座にとどまりました。今回は脚に負担の大きな三俣山南峰の急下、白口岳の急登を避け、反時計回りで山歩。デジイチなしで装備も最低限に軽量化して臨みました。

大曲駐車場に車を止めてスタート(3:46)。外気温1℃

17サミッターのチャレンジャー達も既にスタートしています。まずは牧ノ戸峠にワープ!4時前でも決して早いスタートではありません。牧ノ戸から下ってくる人と挨拶を交わしました。

牧ノ戸峠に到着。3連休中日でたくさん車が止まっていました。登山口に入っていきます(4:16)。

登山道の脇に温度計。氷点下5℃

ほどなく沓掛山(1503m)に到着(4:50)。17サミットではありません。

星生山と久住分れ方面との分かれ道で少し明るくなってきました。山腹や山頂あたりで登山者のライトがいくつか光っています。

星生山(6:15)に着くとちょうど日の出。行く手(東)の天狗ヶ城あたりが朝焼けで美しい。まずは1座!あと10座

星生山の尾根は危ないからいったん下山して久住山を目指そうと思いましたが、そのような登山者はいらっしゃらないので、自分も尾根伝いに久住分れに進みます。しかし皆さんペースが速い。いや自分が遅い。安全第一。今回は時間があります。右手に久住山。朝日で照らされてきました。

久住分れから登って久住山(1787m)に到着(7:24)。星生山バックです。2座!

振り返ると久住山。またまた下って登る

ガレ場の急登を天狗ヶ城へ

名前の通り、ちょっと厳めしい

右手に御池。前回は凍っていましたが、エメラルドグリーンの水を湛えています。

天狗ヶ城(1780m)に到着(7:56)。3座目。ここで休憩する登山者は少なく、皆さんすぐに中岳を目指します。というわけで自分は行動食を食べ小休憩

星生山は白くて美しい

その右手に涌蓋山。独立峰でこれまた美しい

東に向かい中岳へ。天狗ヶ城からは近い

中岳(1791m)に到着(8:23)。4座目。九州本土最高峰ということで山頂は賑わっています。

左から平治岳、北大船山、大船山。距離がある!

そして三俣山は何時に着くかなぁ?17時ぐらいかな?簡単ではないぞ!17サッミッツは。

中岳を下山し、次は稲星山へ。高校生グループがさわやかに挨拶を返してくれてうれしい!

若さ溢れる彼らは中岳を登る

還暦近い自分はかって反対で稲星山を目指す。天気は良好!

5座目の稲星山(1774m)に到着(9:12)。誰もいません

稲星山からみた天狗ヶ城(左)と中岳(右)

次は白口岳その奥に北大船山・大船山。稲星山山頂付近は火星の表面みたいです。

稲星越に降りてきました。灌木の間を白口岳に向かいます。

白口岳の山頂が見えてきた!

6座目の白口岳(1720m)に到着(9:52)。いいペース。これなら三俣山の北峰を鉢回ったり、南峰直登ルートも選択肢かな?妙な余裕

しかし大船山は遠いぞ。まずは鉾立峠に下ろう!

馬酔木の新緑。茶色の世界に緑がいきいき

白口岳からの下山道は霜が解けてドロドロ。脚が取られて靴が重い。何とか鉾立峠に到着(11:11)。時間を消費しているぞ

少し登って立中山(1465m)。17サミットにあらず。初夏はミヤマキリシマが美しいとか。ぜひ見てみたい!

やっぱり大船山は遠い。通称『悪魔の森』に入って、予想通り道に迷う。

マンネンスギ(万年杉)。名前に「スギ」と付いていますが、杉の木の仲間ではなく、ヒカゲノカズラ科に属する植物。見た目が杉の苗木にそっくりで、一年中緑を保つようです。

花が咲きつつある馬酔木

『悪魔の森』を抜け、ガレ場の九十九折をひたすら登ります

段原につくと雲がかかってきました。

その足で北大船山(1706m)に着(13:14)。7座目。時間も押してきたので速やかに大船山に折り返します。

北大船山から尾根伝いだが大船山まで距離がある。前回は積雪があった中よく登ったものだ。

8座目の大船山(1786m)に到着(13:39)。貸し切り状態。さあ三俣山へ進路をとれ!

イワカガミ(岩鏡)の葉。この独特の光沢と、3月のこの時期に見られる濃い紫がかった色は、厳しい冬を越した「越冬葉」の証

足元がグラつくガレ場をひたすら降下。脚はもうガクガク

なんとか坊がつるに到着(15:16)。給水&トイレポイント。中岳で挨拶した高校生諸君がテント泊で夕食の準備中でした。

フラットで傾斜の小さな路面は脚にやさしい。距離を稼ごう!

法華院温泉荘に到着(15:38)。宿泊される登山者の皆さんが続々と戻っていらっしゃいました。そんな時間です。

前回同様に北千里ヶ浜に登っていきます。比較的傾斜は緩いですが足取りが重い

北千里ヶ浜に着くと陽がかなり傾いてきました。

右手に三俣山。これは西峰の山すそで奥に本峰が控えています。

諏蛾守越に到着(16:30)。三俣山を下山する人がいらっしゃいましたが、この時間から登るのは自分ひとり。自分で決めたことだからもちろん前進だ!

三俣山南峰に向かうルートは人通りが少なく藪漕ぎ状態。傾斜もきつく、スティック1本の取手部分が折れてしまった。満身創痍。暗くなると心細くもなる。サブローだけが頼り

三俣山南峰(1743m)に到着。あと2座。

少し下ってⅣ峰(1734m;18:13)。日も長くなったものだ。まだ明るいぞ!

夕焼けの時間に。くじゅうでお約束のヘッドライトオン。本峰へ急げ。

そして最後のサミット 本峰(1744m;18:27)!やったぞ!でも宿に無事帰るまでは17サミット制覇といえない。

この時点で日の入り。1月は祖母山の西に沈んだが、2か月も経つとずいぶん西に沈むものだ。

三俣山西峰(1678m;18:50)は日入り後のグラデーション

諏蛾守越えで黄昏。すぐに夜の帳が下りる。心細さのピーク。『いや、自分は父で元IHIのエンジニアだ!』と変なプライドが心を支える。

何か視線を感じる。右をみるとライトの先にかすかな光。左も同様。一瞬、宇宙人かと思ったがよく見ると鹿(キュウシュウジカ?)。カメラ(電子の目)では胴体が映っているけど、肉眼だと光しか見えない。暗闇の中で動物の目がライトの光を反射して光る「タペタム層」によるもの。訝し気にこちらを観察しているがLEDの眩しさにときに目を閉じる。あまり照らしてはいけない。夜は彼らの時間。早く譲らないと。

下山中も光る眼に遭遇。アナグマやイタチのような動物だった。

大曲登山口に到着(20:12)

駐車場には3台。自分以外にもまだ山にいる人がいたのだろうか。明日も休みだし、坊がつるでテント泊かもしれない。気温0℃。車での移動中も野ウサギやアナグマを見ました。くじゅうは自然にあふれた素敵な場所です。

その後、無事ホテルに到着。お風呂でさっぱりしてコンビニで食料を調達して晩酌しました。
なんどか失敗を経験して、気象条件、ルート、携行品を厳選し、根性でクリアした くじゅう1day17サミッツでした。
しかし、この歳で16時間半もよく歩けたものです。