設備の寿命診断

低圧タービンの開放点検

設備(プラント)の寿命診断

あと何年、生きられますか?

もし医者にそう質問しても、明確な答えは返ってきません。
今の医学でも、人の寿命を正確に予測することはできないからです。
健康な人が突然病気になることもあれば、持病があっても長生きする人もいます。
人の寿命は、不確実性のかたまりと言っても過言ではありません。

しかし、同じ「寿命」という言葉でも、対象が工場の設備や機械になると話は一変します。
設備には設計思想があり、使われ方があり、そして劣化の仕組みがあります。
つまり、「なぜ壊れるのか」が理屈として説明できるのです。

このため設備では、「あとどれくらい使えるのか」を、ある程度の精度で予測することができます。
これが、いわゆる「設備の寿命診断」です。
ここでは、この寿命診断の考え方を、専門用語をできるだけ使わずに解説していきます。

人と設備の寿命診断。人の寿命診断は難しいけど設備の寿命は予測できる。

クリープ損傷
クリープ損傷とは設備の寿命を左右する代表的な損傷のひとつが「クリープ損傷」です。この「クリープ(creep)」という言葉、「這うように進む」「じわじわ動く」という意味があります。たとえばオートマチック車では、アクセルを踏まなくても車がゆっく...
腐食損傷
腐食による寿命診断設備の寿命を左右する大きな要因のひとつが「腐食」です。クリープが“内部からじわじわ変形していく損傷だとすると、腐食は『表面から材料が失われていく損傷』と言えます。腐食とは何か腐食とは、金属が周囲の環境と反応して性質が変わり...
疲労損傷
疲労による寿命診断設備の寿命を決める重要な要因のひとつが「疲労」です。クリープは「時間で進む損傷」、腐食は「環境で進む損傷」でしたが、疲労は、「繰り返し」で進む損傷です。疲労とは何か材料は、一度大きな力を受けただけでは壊れなくても、小さな力...
摩耗損傷
摩耗による寿命診断設備の寿命を左右する要因ひとつが「摩耗」です。摩耗は、これまでの損傷と比べるとイメージしやすく、もの同士がこすれたり、ぶつかったりして削れていく現象です。摩耗とは何か摩耗には大きく2つのタイプがあります。① 接触による摩耗...