【トレインアーカイブ】EF65形電気機関車フォトアーカイブ|国鉄特急色とPF形の記録

ブルートレイン出雲 Train

EF65形電気機関車とは

EF65形電気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した直流用電気機関車です。1965(昭和40)年の登場以来、日本の貨物輸送および旅客輸送の主力として長年にわたり活躍した、国鉄を代表する名機のひとつです。

登場:1965年(昭和40年)

製造数:308両(国鉄電機最多)

軸配置:Bo-Bo-Bo(3台車・6モーター)

主電動機:MT52 × 6基(吊り掛け式)

最高速度:110 km/h(500・1000番台)

用途:旅客(ブルートレイン)+貨物の両方に対応

技術的特徴

  • 抵抗制御+電動カム軸式バーニア制御
    EF60形の弱点だった“加速の粗さ”を改善するため、自動進段のCS25制御器を採用。
    乗務員の操作負荷を減らし、速度に応じた細かい制御が可能。
  • MT52主電動機(直流直巻)
    国鉄電機の標準モーター。6基搭載で総出力2,550 kWと高出力
  •  Bo-Bo-Bo台車構成
    3台車構成により、曲線通過性能が高い、粘着力が安定、重貨物牽引に強いというメリットがある。
  • 普通鋼の箱型車体
    検査時に屋根を外せる構造で整備性が高い。

主な特徴と歴史

  • 高い汎用性
    客車からコンテナ貨物列車まで幅広く牽引できる優れた性能を持ち、「平坦線用機関車の決定版」と称されました。 
  • 長期間の活躍
    国鉄分割民営化後もJR貨物やJR東日本などに引き継がれ、日本の大動脈である東海道本線・山陽本線などを中心に物流や旅を支えました。
  • 現在の状況
    老朽化や後継機の台頭により順次引退が進み、定期運用からは退いたものの、その優れたデザインと実績から現在も絶大な人気を誇っています。

主な番台の区分

  • 0番台:一般貨物輸送を主目的とした基本番台です。


岡山機関区に佇むEF65 71号機(2002年4月27日撮)
国鉄特急色の初期のPF形。山陽新幹線開業30周年で開放された岡山機関区で撮影

  • 500番台(P形・F形):寝台特急(ブルートレイン)の牽引や、高速貨物列車の牽引に対応したグループです。

EF65 500番台
碓氷峠鉄道文化むらで静態保存されている EF65形 520号機
(2004年3月21日)

  • 1000番台(PF形):寒冷地や勾配線区での運用を考慮し、前面に貫通扉を設置した重連総括制御対応の番台です。


鹿島貨物 EF65 1068号機(2011年2月7日)
車体はJR貨物お馴染みの更新色を纏っています。

Photo Album


岡山機関区に佇む EF65 2101号機(2002年4月27日撮)
JR西日本の欧風客車(お座敷列車)「ゆうゆうサロン岡山」の専用機として活躍していたEF65形123号機。鮮やかなオレンジ一色の塗装は、1994年の客車リニューアルに合わせて変更された「新塗装(登場時・茶色からの変更後)」の姿。その強烈なインパクトから「みかん色」などとも称された個性派。ブレーキ系統の故障などもあり2002年に引退・廃車となりました。

EF65銀河
横浜駅に停車中の銀河 EF65 1114号機(2002年1月4日撮)
24系客車が連なっています。寝台急行「銀河」は、2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正に伴い廃止されました。

ブルートレイン出雲
横浜駅に停車中の出雲 EF65 1107号機(2002年1月4日撮)
早朝のホームに佇む、国鉄特急色の美しい車体と赤い「出雲」のヘッドマークの組み合わせが映える一枚。後ろには24系25形客車が連なっており、長距離寝台特急の旅情を感じさせます。


EF65 2101号機(2021年8月28日)
2101号機は、もともと1000番台(PF形)として活躍し、全検(全般検査)のタイミングなどで側面のJRマークが省略されたりプレートが国鉄風に戻されたりと、晩年もファンの注目を集めた人気の機関車でした。


甲種輸送の EF65 2101号機(2021年8月28日)
EF65形1000番台(PF形)のラストナンバーであり、長らくJR貨物の標準色(更新色)になっていましたが、2016年に全般検査を受けた際、ファンの期待に応えるように国鉄特急色(クリームと鮮やかな青のツートンカラー)に塗り戻されました。


鹿島貨物 EF65 2101号機(2020年5月14日撮影)
国鉄特急色を纏ったEF65形1000番台(PF形)の雄姿。コンテナ貨物列車(コキ)を牽いて力強く駆け抜ける白プレート。夕日を浴びて力走する姿がカッコイイ!


鹿島貨物 EF65 2096号機(2020年5月29日撮影)
満コンを牽いて力強く駆け抜ける赤プレート

<撮影者情報>
難波一夫
IHI/石川島播磨重工業 出身 の重工系技術士(金属部門)
中小企業診断士・労働安全コンサルタント・エネルギー管理士資格を保有
材料から設備を診る! 技術経営コンサルタント