【第136回 触媒討論会(東北大学)で講演】廃太陽光パネル由来Siで火力発電所の排ガスを還元してギ酸を生成するカーボンリサイクル技術

触媒討論会の会場 Technology

第136回触媒討論会での依頼講演を受け、『微粉炭火力排ガスを利用したギ酸生成プロセスの開発』というテーマで発表させていただきました。会場は杜の都 東北大学の青葉山コモンズ。触媒討論会で最も広い会場(収容人数300人ぐらい)でした。


左手の白い建物が会場でした。
東北大学の校章入りです。


講演したD会場

火力発電所の排ガスと、廃太陽光パネルから回収したシリコン。 この “本来なら捨てられるはずの2つ” を組み合わせて、ギ酸という有用な化学品を作る——そんな新しいカーボンリサイクル技術を横浜国立大学の本倉先生が筆頭執筆者としてとりまとめたものです。

ポイントは 排ガスをそのまま使えること。 CO₂分離装置を使わずに、煙突から出てくるガスをそのまま反応器へ。 さらに、廃パネル由来のSiは還元力が強く、低温・低圧の温和な条件で反応が進むため、設備コストも抑えられます。

そして実際に、磯子火力発電所の排ガスを使った試験でもギ酸生成を確認。 廃棄物を活かしながら、発電所の排ガスを資源化できる—— 経済性と環境性を両立した新しいCRプロセスとしての可能性が見えてきました。

自分の専門は金属材料でいわゆる化学系の学会では初めての発表でとても緊張しました。パソコンまで緊張して現場機材と相性が悪く、急遽、代替パソコンによるプレゼンテーションとなり、ドタバタ。しかし、事前に何度も練習を重ねましたので、なんとか発表を終了することができました。

会場でIHI時代の同期に30年ぶりに遭遇。討論会終了後、居酒屋でビールを片手に昔話や近況報告で盛り上がりました。

触媒討論会 概要(微粉炭火力排ガスを利用したギ酸製造プロセスの開発)
第136回触媒討論会 – 触媒学会