【重工系労働安全アーカイブ】現場の安全を守る! 実践的な「1人KY(危険予知活動)」の進め方とポイント

一人KYのアイキャッチ Industrial safety

実践的な「1人KY(危険予知活動)」の進め方とポイント

グループで行う危険予知活動(KY)も重要ですが、実際の作業現場では担当する環境や内容が一人ひとり異なるケースが数多くあります。そのため、実践的なKYの仕上げとなるのが、個人単位で行う「1人KY(現地KY)」です。

ここでは、それぞれの持ち場で作業を始める直前に行う、1人KYの具体的なステップと実践のコツをご紹介します。

1.持ち場に到着したら「現場状況」の確認から

作業を開始する前に、まずは自分の持ち場へ行き、設備や周囲の状況に危険がないかをしっかりと確認します。

指差呼称の徹底

「開口部よし」「養生よし」「下線よし」「通路確保よし」など、危険の恐れがある箇所を具体的に声に出しながら、指差確認を行いましょう

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一人KYの現場確認

自問自答カードの活用

危険に気づくためのヒントとして、自身の作業に合わせたチェック項目を意識することが有効です

挟まれ・切れ・こすれ・巻き込まれ・墜落・転倒・火傷・腰痛・感電など、代表的なリスクがないかを点検します

2. 担当作業の危険を予測し「行動目標」を立てる

次に、これから行う個別作業に潜む危険性を考え、それを防ぐための行動目標を設定します。

情報のインプット

過去の災害事例やヒヤリハット、職長からの指示事項などを参考に、何がリスクになるかを洗い出します

行動目標の呼称

例えば、「前回、後ずさりして足をとられそうになったから、今日は『前向き移動よし!』で行こう」といったように、自分の行動に落とし込んだ目標を指差呼称します

一人KYのプロセス

3. 1人KYを職場に定着させるために

1人KYの基本をおさらいすると、次の2つのステップに集約されます

目で見ること:現場の状況を確認し、指差呼称する

頭で考えること:作業の危険を予測し、行動目標を決めて声に出す

いずれのプロセスにおいても、「目で見て、指で差し、声に出す」という一連の動作が何よりも重要です。形骸化させず、日々のルーティンとして職場にしっかりと根付かせることで、事故や災害を未然に防ぎましょう。

一人KYの定着

 

<執筆者情報>
難波一夫
IHI/石川島播磨重工業 出身 の重工系技術士(金属部門)
中小企業診断士・労働安全コンサルタント・エネルギー管理士資格を保有
材料から設備を診る! 技術経営コンサルタント