【筑波山を山歩】日本百名山の双耳峰と奇岩を巡る|薬王院コースから男体山・女体山へ

Mountain

2026年10月17日 筑波山を散歩 日本百名山の双耳峰と奇岩を巡る!

記録

筑波山について

筑波山は、茨城県つくば市に位置する標高877mの山で、日本百名山の中で最も標高が低い山です。しかし、標高の低さとは裏腹に、急勾配の登山道や長い階段、岩場などが続き、十分な登りごたえがあります。男体山と女体山の二つの峰からなり、登山ルートによって異なる魅力を楽しめます。「西の富士、東の筑波」と称される名峰で、山頂からは関東平野を一望できます。

筑波山 都歩

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少々、都会の街歩きに飽きてしまい、どうしても山歩したいと思い、筑波山に登ることにしました。九州の山歩きから半年ぶり。都歩と違い、リュックにドリンク、食べ物、デジタル一眼を詰め込み、現地に向かいました。


午前6時につくし湖到着。駐車場はすでに満杯。頂上でご来光を拝む方々かな?隣の駐車スペースに車を停めてスタート

つくし湖の登山口。薬王院コースからまずは男体山(871m)を目指します。


薬王院参道の石畳を登っていきます。


不動明王と思われる石仏。炎をかたどった光背が特徴的です。不動明王は、迷いや煩悩を断ち切り、人々を守護する仏様として信仰されています。


山道から舗装路に出ました。


薬王院の境内へ。薬王院は筑波山の中腹にある古刹で、正式には椎尾山薬王院(しいおさんやくおういん)といいます。


境内に入りました。石灯籠は特徴的な笠の形をしています。


大きな袋にもたれかかった、童子の石像。左肩にネズミがいます。警戒心もなく互いに無心でいる平和な様子を表しています。


不動明王の石像と水場です。憤怒の表情で右手に剣、左手に縄を持ち、背には炎を背負っています。不動明王の怒りは、教えに従わない人や深い迷いにある人を力づくでも救い出すための「厳しい慈悲」の表れです。人々の心にある煩悩や悪を断ち切り、正しい道へと導くためにあえて恐ろしい表情(忿怒相)をしています。


椎尾山薬王院の本堂。延暦元年(782年)に開かれたと伝わる天台宗の古刹です。境内には茨城県指定文化財の三重塔もあります。

 
薬王院を過ぎると、杉などの木々が生い茂る静かな山道が続きます。


薬王院コースを進むと、杉林の中に丸太で整備された急な階段。ロープにつかまりながら段差が大きく、傾斜も急な階段を登ります。ペースが上がらず、ここで後続の方に抜かれました。


筑波山頂まで1092m。ひたすら階段を登ります。


薬王院分岐までやって来ました。


薬王院分岐からすぐに大石重ね。登山者が願いを込めて小石を積み重ねてきたと伝わる場所です。


大石重ねを過ぎると、再び階段。周囲には杉や広葉樹が生い茂り、木漏れ日が差し込む静かな山道が続きます。


すこし傾斜がゆるくなりました。木道の一部が破損しているので要注意


男体山頂に到着!(8:40) 標高871m。筑波山には男体山(871m)と女体山(877m)の2つの峰があります。筑波山は火山ではなく、地下深くでマグマが冷えて固まった斑れい岩や花崗岩からなる山です。その後、地殻変動によって隆起し、長い年月をかけて風化・侵食が進みました。岩石の硬さや割れ目の違いによって削られ方に差が生じ、現在の2つの峰を持つ双耳峰が形成されたと考えられています。

双耳峰といえば、去年登った由布岳。由布岳は火山活動によって山体が形成された双耳峰です。

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男体山山頂に鎮座する筑波山神社の男体山御本殿。男体山には伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、女体山には伊弉冊尊(いざなみのみこと)が祀られています。


青空が広がり、すがすがしい。東京方向ですがスカイツリーは見えません。


男体山山頂から下ると立身石。名前は石でも巨大な岩。親鸞聖人がこの岩で餓鬼を救ったという伝説が残されています。また、江戸時代の探検家・間宮林蔵が13歳のとき、この場所で立身出世を祈願したと伝えられています。


ケーブルカーの山頂駅 御幸ヶ原に到着(9:18)。ケーブルカーは9月24日から安全確認のため運休しており、再開日はまだ発表されていません。2027年2月には新型ケーブルカー車両の導入も予定されています。


売店で買った幸福団子(クルミみそ団子)。外は焦げ目でぱりぱり、内はもっちり。みそが甘辛くておいしい!


男体山頂を見る。山頂付近には、複数の通信施設やアンテナが設置されています。


筑波山の御幸ヶ原にある昭和天皇御製の歌碑。
石碑には、昭和天皇が詠まれた次の和歌が刻まれています。
はるとらの
木ばき花の陰にみて
おもしろきかな
筑波山の道

左の小さな石柱は「道程元標(どうていげんぴょう)」と刻まれており、距離を測る基準点を示す標石です。


しっかり休憩したので女体山を目指します。


登山道は、大小さまざまな岩が露出。登山者も多くなってきました。


「ガマ石」は、口を大きく開けたガマガエルに似た奇岩です。江戸時代、永井兵助がこの岩の前で「ガマの油売り」の口上を考え出したと伝えられています。開いた口に小石を投げ入れると金運が上がるとされ、現在は「金運出世パワースポット」として親しまれています。


アザミが咲いています。淡い紫色の花と、とげのある葉や総苞が特徴です。花言葉は、独立、厳格、報復、触れないで


女体山山頂まで石段を登ります。


女体山頂(標高877m)に到着(9:57)


関東平野を一望する雄大な景色が広がります。眼下には田園風景や市街地が広がり、遠くまで続く平野の広大さを実感できます。南東側には筑波山ロープウェイのつつじヶ丘駅や駐車場を見下ろすことができます。ここから、つつじヶ丘駅まで下山します。


山頂は登山者であふれています。


女体山には筑波山神社の女体山御本殿があり、伊弉冊尊(いざなみのみこと)が祀られています。


白雲橋コースを経由しておたつ石コースへ入り、つつじヶ丘を目指します。奇石を楽しみながら下山します。


「北斗岩」は、巨大な岩が寄りかかるように重なった奇岩。岩と岩の間には人が通れる隙間があり、登山道はその下をくぐり抜けるように続いています。


「出船入船」は、巨大な岩が船の舳先のように見える奇岩。二つの岩が向かい合い、船が出入りするような姿から名付けられました。


「国割り石」は、表面が平らな巨大な岩。伝説によると、太古の昔、神々がこの岩の上に集まり、それぞれの統治する国や地方を割り当てたといわれています。


「母の胎内くぐり」は、巨大な岩が重なり合ってできた自然の空間。岩の下をくぐり抜けることで、母親の胎内から再び生まれ出る「生まれ変わり」を体験すると伝えられています。


「高天原」は、巨大な岩に挟まれた石段を登った先にある神聖な場所。日本神話で神々が住むとされる天上の世界「高天原」にちなんで名付けられました。岩の上には天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る稲村神社が鎮座しています。


「弁慶七戻り」は、巨大な岩が頭上に覆いかぶさるように挟まった奇岩。豪傑として知られる武蔵坊弁慶でさえ、今にも落ちそうな岩を恐れて七回も引き返したという伝説が残されています。


つつじが丘駅が近づいてきました。


筑波山ロープウェイの山麓側にある「つつじヶ丘駅」です。標高約540mに位置し、女体山山頂近くの女体山駅まで、全長約1.3kmを約6分で結んでいます。


ガマガエルがお出迎え。筑波山のシンボル的キャラ


おたつ石コースの登山口に到着(11:51)


筑波山のつつじヶ丘にある巨大なガマガエルの像。筑波山名物「ガマの油売り」にちなんだもので、大きな目と口を開けたユーモラスな姿。周囲には赤い鳥居や灯籠、賽銭箱が設けられ、ちょっとした神社のような雰囲気になっています。


ここから東筑波ハイキングコースを進みます。おたつ石コースのように混雑しておらずひっそりしています。


起伏も少なく足の負担が少ないのもありがたい。


日陰でも一年中緑色の葉を保ち続けるアオキ。主な花言葉は「初志貫徹」、「永遠の愛」、「変わらぬ愛」、「若く美しく」


穂状の花が片側に寄って咲き、薙刀(なぎなた)のような形に曲がる特徴をもつシソ科の植物「ナギナタコウジュ(薙刀香薷)」。花言葉は「匂い立つ魅力」「にぎやかな人」


イラクサ科のヤブマオ(藪苧麻)。 葉の先端が3裂して尾状に尖り、フサフサとした長い穂状の花序(花穂)が下垂しています。花言葉は「似たもの同士」「腐れ縁」「行きずり」


タデ科のミズヒキ(水引)。 細い花茎に咲く小さな花が、上から見ると赤く、下から見ると白く見えることから、祝儀袋につける「水引」になぞらえて名付けられました。花言葉は「感謝」「慶事」「祭礼」「祝福」


アケビと思ったら、アケビ科のムベの実。秋の山野で見られる縁起の良い果実で、「むべ」という名前の由来は、天智天皇が長寿の老翁からこの果実を献上された際に「むべなるかな(もっともだな、その通りだな)」と言ったという故事にちなんでいます。花言葉は「愛嬌」「気取り屋」「幸運」「善行」


未舗装道から山道に入ります。


スギやヒノキなどの針葉樹が整然と立ち並ぶ、静かな道


ひっそりと控えめに咲くキク科のシロバナニガナ(白花苦菜)。 細い茎の先に、白い可憐な舌状花(花びら)が数枚(5〜7枚程度、または本種のように多数)開く小さな花。花言葉「さわやかな朝」「明るいぜいたく」「質素」


再び未舗装道路になりました。


道端に咲くキク科のヨメナ(嫁菜)。野菊です。花言葉は「女性の愛情」「愛らしさ」「隠れた美しさ」「従順」


キンポウゲ科のトリカブト(鳥兜;ツクバトリカブト)。深みのある濃い紫色の花。花言葉は「美しい輝き」「騎士道」「栄光」「人嫌い」「復讐」。葉、茎、花、根などすべてにアコニチンという強力な神経毒(猛毒)を含んでいるとのこと。綺麗だったけど触らなくて良かった。


キク科のヤクシソウ(薬師草)。明るい黄色の小花(頭花)をまとめて咲かせ、花びら(舌状花)の先端が細かくギザギザになっているのが特徴です。花言葉は「賑やか」「きらびやか」「受難」


筑波山の女体山側を流れる「女の川」


舗装路に出てきました。


都心では色づく広葉樹もありましたが、筑波山では紅葉はまだです。


筑波山の男体山側を流れる「男の川」。さきほどの「女の川」が合流すると、男女川(みなのがわ)と呼ばれます。


午前に歩いた薬王院コースに入ります。


倒木が道をふさぐ。倒木の表面には、小さな白いキノコがびっしりと発生しています。


シダの茂る道


スタート地点の薬王院コース登山口に到着(15:06)!
お疲れ山です!