溶接基礎編

【重工系材料学#10・溶接基礎編①】溶接とは | 金属を溶かしてつなぐと材料に何が起きる?
鉄橋、船舶、ボイラ、圧力容器、配管、鉄骨、自動車――。私たちの身の回りにある大型構造物や産業設備の多くは、「溶接」によってつくられています。溶接は、簡単にいえば金属同士を一体化して接合する技術です。しかし、材料の立場から見ると、溶接は単に「...

【重工系材料学#11・溶接基礎編②】アーク溶接とは|なぜアークで金属を溶かせるのか
アーク溶接とはアーク溶接とは、電極と母材との間に発生させたアーク放電の熱を利用して金属を溶融し、接合する方法です。溶接には、ガス炎、レーザ、電子ビームなど、さまざまな熱源を利用する方法があります。その中でアーク溶接は、電気エネルギーを利用し...

【重工系材料学#12・溶接基礎編③】溶接金属とは|母材とは違う「新しい材料」ができる
溶接というと、「母材を溶かして、そのまま固めてつなぐ」というイメージを持つかもしれません。しかし、実際の溶接部を材料の立場から見ると、それほど単純ではありません。アーク溶接では、母材の一部が溶け、さらに溶接棒やワイヤなどの溶加材が加わり、そ...

【重工系材料学#13・溶接基礎編④】HAZとは|溶けていないのに、なぜ組織と性質が変化するのか
溶接部を見ると、まず目につくのは、金属が溶けて固まった「溶接金属」です。しかし、材料の立場から見ると、注目すべきなのは溶接金属だけではありません。そのすぐ隣には、溶けてはいないのに、溶接熱によって金属組織や機械的性質が変化した領域があります...

【重工系材料学#14・溶接基礎編⑤】溶接入熱と冷却速度|組織・硬さを左右する熱履歴
溶接では、金属を局部的に高温まで加熱し、その後、周囲の母材などへ熱が逃げることで急速に冷却されます。つまり溶接部では、加熱 → 高温化 → 冷却という大きな温度変化が、非常に狭い範囲で、しかも短時間のうちに起こっています。ここで重要になるの...

【重工系材料学#15・溶接基礎編⑥】炭素当量と溶接性|炭素・合金元素が増えると、なぜ溶接が難しくなるのか
鋼には、炭素だけでなく、 マンガン(Mn) クロム(Cr) モリブデン(Mo) ニッケル(Ni) バナジウム(V) 銅(Cu)など、さまざまな合金元素が含まれています。これらの元素は、鋼の強度や靭性、耐熱性などを高めるために重要な役割を果た...

【重工系材料学#16・溶接基礎編⑦】予熱・パス間温度・PWHT|なぜ溶接では温度管理が必要なのか
溶接では、母材のごく狭い範囲に大きな熱を与え、局部的に高温まで加熱します。溶接金属では、加熱↓溶融↓凝固↓冷却↓組織・性質の変化が起こります。一方、その周囲のHAZ(熱影響部)は溶融しませんが、溶接熱によって高温まで加熱され、その後冷却され...

【重工系材料学#17・溶接基礎編⑧】溶接残留応力と変形|なぜ溶接すると縮み、曲がり、応力が残る?
溶接が終わった鋼板や配管を見ると、一見すると元の形のまま接合されているように見えます。しかし実際には、溶接部では大きな温度変化が起こっています。溶接では、局部的な加熱↓熱膨張↓溶融・高温化↓冷却↓収縮という現象が短時間のうちに起こります。し...

【重工系材料学#18・溶接基礎編⑨】溶接欠陥とは|ブローホール・融合不良・溶込み不良を理解する
溶接部は、外観上きれいにつながっているように見えても、内部まで健全に接合されているとは限りません。溶接では、金属を溶かす↓溶融金属を形成する↓母材や前の溶接層と一体化する↓冷却・凝固するという一連の現象が起こります。この過程が適切に進まない...
溶接施工・検査編

【重工系材料学#19・溶接施工・検査編①】開先とは|なぜ溶接前に母材を削って形を整えるのか
溶接は二つの鋼板を、そのまま突き合わせて溶接すればよい。一見すると、そのように思えるかもしれません。しかし、板厚が厚くなってくると、表面からアークを当てるだけでは、板の奥深くまで十分に溶かすことが難しくなります。そこで溶接する部分の母材をあ...

【重工系材料学#22・溶接施工・検査編④】非破壊検査とは|溶接部の欠陥を壊さずにどう見つけるのか
溶接部では、金属を局部的に溶かし、再び凝固させるため、さまざまな不健全性が生じる可能性があります。前回の記事では、 ブローホール 融合不良 溶込み不良などの代表的な溶接欠陥について説明しました。では、実際の構造物や設備で、「溶接部の中に欠陥...

【重工系材料学#23・溶接施工・検査編⑤】溶接部の健全性をどう考えるか|「きずがある=使えない」ではない
溶接部を非破壊検査すると、さまざまな「きず」が見つかることがあります。たとえば、 ブローホール 融合不良 溶込み不良 割れ スラグ巻込み 表面きずなどです。では、非破壊検査できずが見つかった場合、その溶接部はすぐに「使えない」と判断すべきな...
溶接部損傷編
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