2026年11月7日 奥武蔵・伊豆ヶ岳を山歩 奥武蔵・伊豆ヶ岳と正丸峠周辺の山々を巡る!
記録



伊豆ヶ岳ほか奥武蔵の山々について
奥武蔵に位置する五輪山・伊豆ヶ岳・古御岳・高畑山・大蔵山・小高山・正丸山・川越山は、埼玉県飯能市の正丸駅を起点に巡ることができる山々です。中心となる伊豆ヶ岳は標高851mで、奥武蔵を代表する人気の山。岩場や急坂があり、低山ながら登り応えがあります。南には古御岳、高畑山へと尾根が続き、北には小高山や正丸峠を経て正丸山、川越山へ向かう道が延びています。登山道では植林や雑木林の中を歩き、木々の間から周囲の山並みを望めます。
正丸駅から伊豆ヶ岳へ
これまでは車での移動を前提に、筑波山や加波山など、茨城県の山を中心に関東での山歩を楽しんできました。埼玉や神奈川方面にも魅力的な山はありますが、車では東京を経由するため、渋滞や長距離移動を気にして避けてきました。


しかし、車で日帰りできる範囲に限ると、行き先の選択肢も狭まります。そこで、電車でアクセスできる山にも目を向けてみることにしました。
調べるうちに興味を引かれたのが、秩父・奥武蔵の山々です。今回は西武秩父線の正丸駅を起点に、伊豆ヶ岳とその周辺の山々を巡ることにしました。
朝一番の電車を乗り継ぎ、現地に向かいます。武蔵野線で新秋津へ向かい、徒歩で秋津駅に移動して西武池袋線に乗り換えます。秋津は所沢のひとつ前の駅。武蔵野線がそんなところまで走っているとは知りませんでした。西武池袋線は4日前に入間基地航空祭でお世話になったばかり。電車には登山目的の方々がちらほら乗っています。

飯能で西武秩父線に乗り換えます。4両編成。30分ほどで正丸駅(7:49)に到着しました。

ざっと20人ぐらいが準備を整え、山へ向かっていきます。自分も装備を整えスタートします。もちろんデジタル一眼も装備(OM-1 Mk2 12-200mm ZOOMレンズ付)。重いのは承知ですが、きれいな写真を撮るため頑張ります。

登山口までしばらく舗装路を歩きます。

安産地蔵尊のお堂。胎内に金の仏像を納め、古くから霊験あらたかな仏として信仰されてきました。明治初めに移そうとした際、重くて運び出せなかったため、この地で子育て観音を祀る観音堂に安置されたとのことです。

登山口に到着(8:22)。大蔵山コースで伊豆が岳方向に向かいます。

杉林の中を登っていきます。比較的そろった間隔で並んでいるので人工林かな?

単管パイプで組んだ足場があり、安心して渡渉できます。

杉林に囲まれた沢沿いの道を登っていきます。足元には石や木の根が多く、慎重に進みます。

沢沿いの登りを終え、尾根に出ました。木漏れ日が差し込む、落ち葉に覆われた尾根道を進みます。下の方から『ガサッツ』と音。見ると2頭のシカ。走っていきました。九州でもよく見かけました。用心深いです。

五輪山に到着(9:13)。伊豆ヶ岳方面と正丸山方面の分岐点

伊豆ヶ岳方面に進路をとります。

左の男坂(鎖場)は落石の危険があるため通行を控えるよう案内されており、右の女坂へ迂回します。

伊豆ヶ岳は、放散虫などの海の微生物の殻が海底に堆積してできた「チャート」からなる山です。チャートは二酸化ケイ素を主成分とする硬い岩石で、侵食に強く、岩場や急峻な地形をつくります。同じく生物の殻などに由来する石灰岩(炭酸カルシウム)とは、主成分が異なります。

登るにつれ傾斜がきつくなります。

伊豆ヶ岳の山頂に到着(9:28)。筑波山(877m)に匹敵する高さです。名前の由来は山頂から伊豆半島が見えるためという説があります。
伊豆ヶ岳から高畑山を折り返し伊豆ヶ岳へ

石造りの山頂標もありました!そのまま高畑山に向けて進みます。

葉っぱも色づいていますが、まだ、真っ盛りではありません。

木々の間から、遠くに石灰石の採掘場が見えました。階段状に削られた白い山肌が、周囲の緑の中でひときわ目立ちます。新鉱工業株式会社の「名郷鉱山(なごうこうざん)」と思われます。自分の生まれ故郷(岡山県新見市)の山々もこんな感じです。

古御岳前の急登。木の根や丸太の段差を一歩ずつ越えながら、山頂を目指します。


古御岳(こみたけ)に到着(9:57)

東屋が建っています。ベンチで小休憩

古御岳からの急下。高畑山から折り返すので、今日は再びここを登ることになります。

古御岳から高畑山へは下り基調ですが、途中には急な登り返しもあります。下っては登る尾根道が続き、山頂同士の標高差以上に体力を使います。


高畑山に到着(10:42)。眺望なし。ここから来た道を折り返し、正丸山に向かいます。

木々の間に、これから登り返す古御岳が見えてきました。頂上付近が紅葉しています。

加波山でも見かけた紫色の実をここでも見つけました。ムラサキシキブの仲間。花言葉は「聡明」「上品」「愛され上手」


もみじの紅葉はまだです。

古御岳に戻ってきました(11:21)。急登の疲れを癒すため小休憩

再び伊豆ヶ岳に到着(11:50)

遠くにスカイツリーが見える!約63.4km先が見えるほど空気が澄んでいます。その右は池袋あたり。豊島清掃工場の煙突(210m)やサンシャイン60のビルも見えます。

右にパンして新宿あたり。西新宿の高層ビル群や都庁らしきツインビルが見える。
伊豆ヶ岳から正丸山を経由して正丸駅まで


再び五輪山に戻ってきました(12:12)。小休憩してぼたもちでエネルギー補給。ここから正丸山方面に進みます。

下りベースで岩や木の根も少なく歩きやすい道が続きます。

小高山(こだかやま)に到着(12:34)

木々の間から、これから向かう正丸山と思われる山が見えてきました。山肌には紅葉も見られます。

穏やかな尾根道が続きます。木漏れ日の中、気持ちよく歩ける区間です。

正丸駅から伊豆ヶ岳・古御岳・高畑山を越え、さらに天目指峠・子ノ権現を経て吾野駅へ抜けるコースの案内。電車アクセスならこのコースも大丈夫。次回以降にチャレンジしよう!

正丸峠のおくむら茶屋はイニシャルDの世界。

『頭文字D Second Stage』第12~13話で藤原拓海と秋山渉がここでバトルしました。拓海のトレノはグループA仕様・20バルブ4A-Gにエンジンを換装。自然吸気(NA)の超高回転型で、文太の「1万1千回転までキッチリ回せ」という言葉が印象的でした。

おくむら茶屋でコーヒーブレイク後に正丸峠の標識へ移動(13:02)

正丸峠の標識に隣接する階段を登り、正丸山を目指します。

急登が続き、歩いてきた脚にはこたえる登り返しです。段差の大きな階段がきつい。

正丸山に到着(13:35)

加波山や九州でも生えていたマムシグサがここにも!有毒です。


川越山に到着(13:50)。『かわごえやま』ではなく『かんぜやま』と読みます。標高766.4mです。

旧正丸峠に向かって急下の階段。これも脚にきつい。スローペースで進みます。

旧正丸峠に到着(14:00)。正丸駅に向かって下ります。

マムシグサがところどころ生えています。

舗装路に出てきました。ヘアピンカーブです。14時過ぎでも車はヘッドライトを点灯するくらい暗い。

このまま舗装路で下ると思っていたら、右の山道に再び入ります。

谷伝いに下っていきます。足場板で渡渉できます。

ヘッドライトをつけるほどではないですが、結構暗いです。シャッタースピードは1秒ぐらいにしないと適正露出になりません。

マンリョウ(万両)の実。まだ色づく前の緑色。花言葉は 「徳のある人」「寿ぎ(ことほぎ)」「財産」。いいことあるかな?

麓に降りてきました。

ゴール!正丸駅に到着(15:11)!売店「山小屋」でお土産を買って帰宅しました。


おわりに
今回は、初めて電車を利用して登山に出かけました。朝6時から登り始めるのは難しいものの、往復の運転や駐車場の心配がなく、気軽に山歩を楽しめます。疲れた脚で運転せずに帰れるのも、電車ならではの魅力です。
初めて訪れた秩父・奥武蔵は、東京から60~70kmほどとは思えないほど自然が豊かでした。電車に乗れば、こんな山々へも足を延ばせる。しばらく「秩父飛(ちちぶっとび)」が病みつきになりそうです。

それでは、また次回にご期待ください!
